こんにちは、BreakThrough RunningClub(BTRC沖縄)です。
今日は昨年11月に開催された福岡マラソンで、初のサブ3を達成された会員さんからこれからサブ3を目指す方のお役に立てればと、そこに至るまでのヒストリーを書きたいと本人からお声をいただき書いていただきました。
ぜひご一読ください。
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BTRC沖縄恒例の30キロ走。私の場合、2キロ周回コースで毎周給水をいただく。それは、ただのペットボトルの水を飲むよりも高いが、それ以上の価値がある。このコップ1杯のお水には、コーチ陣の熱いサポートと思いが詰まっており、自分の掲げる目標を達成するためなら、むしろ安すぎるくらいです!

ランニングを始めたのは2015年7月頃。
2015年のNAHAマラソンへの挑戦を決める。
当時住み込みで働いていたシェアハウスの管理パートナーでもある友人と、4時間を切ることを目標に週3回ほど10キロのジョギングを始めました。しかし結果は4時間17分。簡単なことではありませんでした。
そんなNAHAマラソンの1週間後、小太りだった私も愛でたく結婚。翌年9月には長女が誕生しました。
長女が生まれた後、妻にこう話しました。
「お金も名誉も地位もないし、特化したこともない平凡な自分だけど、走り続ける姿だけは子どもに見せ続けていきたい」
その会話をきっかけに、「いつかはサブスリーを達成したい」と考えるようになりました。とはいえ、ありがたいことに次々と長男・次男が誕生し、時間も取れず意志の弱さもあり、「なるべく速く」の薄い内容のランニングライフに変化をつけることができない日々が続きました。時間にして6年くらい。
2018年、何となく応募した東京マラソンに当選!
それまでの自己ベストはNAHAマラソンの3時間27分。タイムを求めず楽しく走った結果、3時間20分!ありがとう東京。

その後もタイムは少しずつ上がるものの、キーワードの一つでもある「365日 1日2ℓのビール」をやめることなく過ごし、NAHAマラソンやおきなわマラソンでは毎年3時間15分~3時間20分を行ったり来たり。

いい練習ができない弱さを抱えつつも、マラソン大会はやはり楽しいもの。朝早くから集合場所を確保してくれたり、ゴール地点で笑顔で「お疲れ様」と声をかけてくれるコーチ陣には、家族共々感謝しかありません。
コロナ禍でも工夫して開催されたBTRCのイベント
そして夏から始まる30キロ走がなければ、コロナ禍で走り続けることができなかったかもしれません。

ランニングを始めて7年。
子どもたちを東京ディズニーランドに連れて行きたいと思い、東京マラソンに応募。見事当選しました!宝くじは当たらないのに、東京マラソンは百発百中(笑)。
当選したからにはサブスリーを目指したい。でも仕事柄朝が早いので、BTRCの練習には月2回しか参加できません。ここはBTRCの特権!遠く離れた先輩に日々の練習を相談することに。
無愛想で人見知りな私にも構ってくれ、しつこいくらいアドバイスをくれたS氏。感謝しかありません(笑)。


それまで月間200キロ弱だった練習量を月間250キロに増やしていざ出陣!
TOKYO MARATHON 2023(3時間3分18秒)
2回目の東京マラソンは、前回よりも楽しく、終始笑顔で走れました。


何より、BTRCの尊敬する先輩であり良き仲間のタカシさんと、本番まで一緒に走れたことが最高でした。
いい流れで迎えた那覇マラソン2023(3時間10分29秒)
淡々と走ることだけを考えていたら、嬉しいことにタカシ先輩と終始一緒に走ることができ、本当に心強かったです。

そして、タイム以上に手応えを感じて迎えた2024年。妻と以前から話していた福岡マラソンに応募し、またもや当選!家族旅行を兼ねて福岡へ。
BTRCの中島さん、辰巳さんも福岡マラソンを走る予定で、それがさらに心強かったです。

今年こそサブスリーに挑戦!
子どもたちが大きくなれば部活動の送迎などで時間が取れなくなるだろうと思い、ひとつひとつの練習を計画的に取り組みました。それは自分でも感じるほど徹底したものでした。
※記録更新を目指している、または行き詰まっているランナーさんの参考になればと思い、ここからは微力ながら具体的な練習内容をご紹介します。
これまでの私は、真夏のBTRC早朝30キロ走でいいタイムを出して自信をつけたいと思っていました。しかし、結果的にピークがそこにきてしまい、その疲労が残り、肝心のマラソン本番で力を発揮できないという悪循環に陥っていました。
2024年5月頃からの練習内容
ペースは遅くてもいいから、4’30~4’40/kmで4km走り、その後5’20/kmで1kmjogを3~4本繰り返すロングインターバル。それ以外の日は5’20~5’50/kmのjog。
練習はいつも仕事を終えて15時スタートなので、日中の日差しや暑さでこのペースでも速く感じるくらいでした。
SNS等でも周りのランナーさんが真夏の暑い夜にショートインターバル等で速く走っているのを見て羨ましく思うも、ここはグッと我慢して、自分に足りてない持久力と脚作り克服のための練習を選択することに迷いはありませんでした。
真夏の距離走では目標とするマラソンペースから遠く離れた4'40"〜5'00"/kmで走ることを徹底。この時の給水の1杯のお水は本当にありがたく、そして美味しく感じます。
それ以降も練習内容を大きく変えることなく、10月からは4’00~4’15/kmでのペース走を開始。10月3週目のBTRCの30キロ走は福岡マラソンの1ヶ月前というタイミングもあり最後の距離走ながら、暑さも考慮し、マラソンペースよりも落とした4'30"/kmペースで完走。
翌週は刺激を入れるために4'00"/kmで20キロ完走。その後は疲労を軽減するために距離を減らし、2週間前に5'00"/kmでゆとりを持って120分走、それ以降は長くても60分の軽めのジョギング中心で調整しました。
4月からmusut月間300km以上!
福岡マラソン2024
ゴールまで残り600mくらいだろうか。
サブスリーペーサーから「貯金があります、そのままのペースで大丈夫です!」との声。あの言葉と風景は一生忘れません。
いざ出陣!
実は、私は毎レース最低でもトイレタイムが1回あり、今回はトイレタイムを考慮し、サブスリーペーサーより少し前を走る作戦を徹底。17キロ付近でサブスリー集団の大きな足音を聞き、「ここなら抜かれても視界に捉えた中でレースを進められる!」と思いトイレへ。
その後は淡々とペースを刻み、風もなく沖縄人(うちなーんちゅ)には寒いと感じる気温。
終盤の起伏もNAHAマラソンに比べれば緩やか。周囲のランナーが「大丈夫、俺ならできる!」と呟き、自分ももちろん同様で、自分自身との勝負に。
30キロ地点でついにサブスリー集団を100m先に捉え、ペースを上げられそうという思いに駆られるも、それは自信ではなく過信だと我に返り、サブスリーを確実なものにするためにペース維持に徹しながらフィニッシュ!

電光掲示板に映る「2時間台」の文字が最高のご褒美でした。
BTRCの代表がよく言う言葉、
「貯金は借金になる可能性がある」「イーブンペースが鍵」
「このレースが全てではなく、先を見据えたレース展開にするのももひとつの作戦」
このことにもっと早く気づいていれば、という思いがあります。だからこそ、他のランナーさんには私の遠回りを悪い例として参考にしてもらい、最短ルートを目指してほしいと思い今回このブログを書かせていただきました。
ランニングは人生を豊かにする。
忙しさの中で目標を見失うこともあると思います。しかし、市民ランナーだからこそ、日々の練習を計画的に行うことが大切ではないでしょうか。
「365日 1日2ℓのビール」
歳を重ねるごとに元気がなくなり、ほんの少しずつ量は減ってきたものの、やめませんし我慢はしません。
ビールをやめる時は、マラソンをやめる時。
マラソンをやめる時は、ビールをやめる時。
仕事中の自分や、子どもに八つ当たりしてしまう自分は本当に嫌いです。大げさですが、走っている時だけは心が豊かになり、人に感謝する気持ちが生まれます。走っている自分が好きです。
それぞれ目標は違えど、その目標に向かって励まし合い、お互いを尊重し合うBTRCの人生の先輩方の背中はものすごく大きく、私の中で一緒に走る時間は貴重で最高なひとときです。
マラソン万歳!健康万歳!
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