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執筆者の写真RunningClub BreakThrough

北海道マラソン2022【横江さん目線】

更新日:4月16日

こんにちは、ブレイクスルーランニングクラブ(BTRC沖縄)です。


今回のブログはちょっと趣向を変えて、先日北海道マラソンを走った会員さんにそこに至るまでの過程を含め、今回のマラソンを振り返っていただきました。


そしたら、めちゃくちゃ面白い!

なんで今までこんなことに気づかなかったんだ!!

これからは会員さん持ち回りのブログでもいいんじゃないか!?←楽したいわけじゃないです笑


そんな感じで、読了約10分のかなりの超大作をどうぞ!


横江崇の北海道マラソン2022スタート!


【北海道マラソン2022~大会まで~】


2年半ぶりにマラソン大会に参加しました。


遡ること5年半前。

僕が自己ベストを出したのは2017年2月の別府大分毎日マラソン。



2時間52分03秒!!



それからも、さらなるタイム更新を目指し、苦しみが快感に感じるくらいひたすらドMに追い込むトレーニングを積んでいました(^-^*)。

変態は褒め言葉(>_<)(笑)。


そして、前回最後に参加したのが、2020年2月の別府大分毎日マラソン。



その時のタイムが2時間54分51秒


決して悪いタイムじゃないけれど、自分の限界を感じ、もう自己ベスト更新は無理だと痛感。

トレーニングを共にしてきたBTRCのチームメイトたちにタイムを超されたこともあり、レース後の高揚感や満足感がいまいち。


無力感や疲労感が大きく、何より次もっと頑張ろうという意欲が全く沸きませんでした。

その頃の僕は、トレーニングが義務のようになり、いろんなものを犠牲にしてトレーニングを積みながらも、想定通りにトレーニングをこなせないことにイライラが募ることもありました。


仕事や家庭とのバランスを取りながら走り続けていたのですが、年々練習量は減り、それでも身体を酷使して無理して走って体調崩すことも。

その結果、頑張って走ることに疲れてしまっていました。


僕は、いつしかタイムからしか満足を得られなくなってしまっていたのかもしれません。

そして、タイム更新が期待できないと感じ、走る楽しみを見失ってしまい、走るのが嫌いになってしまいそうになっていました。


「もうタイムを追い求めて走るのはやめよう。」

「これからは、いつまでも健康で長く楽しく走ることにしよう。」

レース後、そう思いました。


僕は、ランニングウォッチを投げ捨て、それからは、距離もタイムも気にせず、気が向くときに気が向くだけ走ることにしました。

BTRCにも気が向いたときだけ参加し、本気で走ることはありませんでした。

折しも、世界がコロナ禍に見舞われ、マラソン大会もことごとく中止に。

コロナの影響でモチベーションが下がったわけではないのですが、2年間くらい、体型維持のためにダラダラ走っているような感じでした。


転機は今年の新年。

コロナ禍でのいろんな制約にストレスを抱え、それを打破するのは何かに本気で打ち込むことだと思ったとき、真っ先に思い浮かんだのが、マラソン復活でした。

そして、僕は、今年、マラソン復活を決意



ランニングウォッチを新調し、できるだけBTRCの練習会にも参加するようにしました。



そんな中、BTRCのチームメイトに北海道マラソンに誘ってもらいました。

最初は大会参加までのモチベーションがあまりなく、躊躇したのですが、酔っ払った勢いで申込みのクリック。

北海道マラソン参加が決まりました。



大会参加が決まってから可能な限り練習会に参加してメニューをこなしていました。

練習会でのチームメイトやコーチとの併走は、1人で走るときには絶対に超えられない壁を超えることができる力を発揮させてもらえるもの。


練習会後のやりきった感、充実感は練習会の醍醐味


練習会は、走ることで誰かと繋がり、結びつくことができる貴重な場

僕は、そんなことを感じながら、徐々に昔の感覚を取り戻しつつありました。



仕事や家庭の都合で月平均100kmも走れてなかったのですが、あんまり距離を走れていない割には調子がよく、キロ4分35分くらいで20kmを無理なく走れるようになっていました。



2年間の充電期間を経た精神的ゆとりと無理なくトレーニングを積んでいるのが良かったのかもしれないです。


勝負シューズは、ナイキのアルファフライをゲット!!



いよいよ2年半ぶりのマラソン大会、北海道マラソンへ。










【北海道マラソン】~大会前日~


マラソン前日、北海道入り。

札幌で最初に口にしたのは、これ



濃厚で旨い!!


夜、BTRCのチームメイトは、カーボローディングのパスタパーティ。

僕は別行動。せっかく札幌に行くなら、どうしても行きたい場所があったから。

その場所は、ここ。



「ビートガレージ札幌」札幌のライブハウス。


僕は、沖縄でライブハウス「GOLD DISC OKINAWA」で踊り狂って足腰を鍛え、「アパッチギャング」でボーカルの見習いをして喉を鍛えているところ、常連さんから札幌に面白いライブハウスがあると聞いていて、行かずにいられませんでした。


いくら何でもマラソン前日に、と全く思わなかったわけではないのですが、日曜日に営業しておらず、月曜に沖縄に帰ってしまうため、土曜のマラソン前日に行くしかなかったのです。


マラソン前日のライブハウス訪問。

もしかしたらステージで歌わせてもらえるかなって、心の中で密かに期待していたところ、


3曲歌わせてもらえることに!!




「やばい、超気持ちええ。」


事前に、お酒は絶対に飲まないこと、22時までに絶対に帰ることを心に固く決めて行ったのですが、テンションが上がってしまい、この決意が相当揺らいでしまうことに。


「やばい、酒飲みてえ。」

「最後までステージ聴いて行きてえ。」


耳元では、「せっかく札幌のライブハウス来たんだから今を楽しんだ方がいいぞ。もう明日のマラソンのことは忘れちゃえ。」という悪魔のささやきが。

僕は、悪魔のささやきと戦うことに。


マラソン前夜、マラソンの結果を左右する勝負が始まりました。


結果、僕は、勝利!!🙌

泣く泣く何とか酒を一滴も飲まず、再訪を約束して22時に店を出ることに成功しました。

ここで僕は確信。

「今回のマラソン、勝ったも同然。」😏


ホテルに戻って大浴場に入り、23時には寝られる状態だったのですが、ライブの興奮で眠れず、結局寝付いたのは2時すぎ😱。

それなら最後までお店にいれば良かった!!( ̄0 ̄)

22時に帰ったことを強く後悔したとさ(-_-)😩。。




【北海道マラソン】~レース~


マラソン当日は5時30分起き。

BTRCの弁慶代表からは、レース4時間前に朝食を食べ終わった方が良いって言われてたのですが、僕は朝4時台に起きるのは絶対無理!


このホテル、北海道マラソン走るなら、絶対オススメ。



大通西5丁目のスタートエリアのすぐ目の前。

しかも大浴場付き


僕はホテルの部屋で時間を潰し、7時15分頃にBTRCのメンバー集合写真撮影。



その後、再び部屋で時間を潰すことに。

直前まで部屋で時間を潰し、スタートエリアに下りた後、軽くウォームアップ。

そして、スタートブロックへ。


今回のレースプランは、基本的にキロ4分30分で行くこと。

気温が高くなるならもうちょっと抑え、気温が上がらなければもうちょっと速く行くことに。

絶対に前半で突っ込まず、後半勝負、あわよくばネガティブスピリットで完走すること。


練習を積んできた沖縄と比べて格段に走りやすく、久しぶりのレースで調子も悪くなく、テンション上がって前半突っ込んでしまうことが経験的に分かっていたため、抑えることを強く意識しました。


スタート地点はBブロック。

沖縄で一緒に走っていたOさんとたまたま合流でき、2人でスタートの時を迎えました。

久しぶりに感じるスタート前の緊張感と高揚感。これぞレースの醍醐味。

いよいよスタートの号砲。



周りのペースが遅いと感じ、ちょっと無理して抜きながら走ってしまい、最初の1kmは4分20秒。想定より速い。次の2kmもまだ自分のペースがつかめず、4分17秒。

このペースでも全然走れる感覚だけど、レースプランを思い、意識してペースを落とすことに。


3kmは4分24秒、4kmは4分25秒、5kmは4分26秒。ほぼ想定通りのペースに。



ところが、5km以降緩やかな下りになり、自然とまたペースが上がってしまい、6kmは4分16秒。

ここでは、下りなので無理してペースを落とさず行こうと考え、10kmまでは無理にペースを落とさず走り、結果として5km~10kmが最も速い22分31秒。


10km以降はペースを安定させることを意識したところ、キロ4分20秒から25秒がちょうどいいペースに。

想定よりはちょっと速かったが、最後まで押し切ることを強くイメージしてこのペースを維持することに。


ハーフは1時間32分27秒

想定より結構速いけど、まだまだ元気。




30kmまで、だいたいキロ4分20秒から25秒の安定したペース。

結果的に

10km~15km 21分58秒

15km~20km 21分58秒

20km~25km 21分56秒

25km~30km 21分51秒。

かなり安定したペースで30kmまで走破。いいペース。



レース残り12km。

マラソンは30kmから。いよいよここからが勝負。泣いても笑ってもあと12km


僕は、脚の重さがどれほどか、どこまでこのペースを維持するか、自分の身体と相談。

30km走った重さはあるけど、まだまだ行けそう。

アルファフライの威力にも期待。


振り絞って限界を超せば、スピードアップしても行けるんじゃないか。

よし、勝負に出よう


僕は30kmから少しペースアップし、キロ4分20秒を切るペースに。

30km〜35kmは21分40秒。


周りのランナーを次々に抜き、こ5kmがこのレースで一番心地よい区間に。

このままゴールまで駆け抜けたい。



だけど、やはり、そんなにレースは甘くない。

36km付近、急激に脚の重さが。


なんとか持ち直そうとするが、思うように脚が上がらない。

もうこの状態になると落ち込むのは避けられない。


あと6km。


なんとか最後まで粘り、落ち込みを最小限に抑えるしかない。

最後は気力。


めちゃくちゃ苦しく、脚が止まりかけることが度々。

レース終盤いつも思う。僕はなんでこんな苦しいことやってるんだろう。

止まったら楽になる。止まりたい。楽になりたい。

苦しみから逃げ出したい気持ちをずっと抱えながら、苦しみと向き合い、自分を鼓舞し続ける。


「まだ限界じゃない。限界は先にある。」


ずっと心の中で叫びながら、苦しみに耐えながら脚を上げる。

気力を絞って。



35km〜40kmは22分22秒。キロ平均4分28秒。

それでも、周りのランナーの落ち込みの方が激しく、次々とランナーを抜くことができ、体力的には極限的にきついけど、精神的には心地良さも。


残り5km、残り4km、残り3km、残り2km。


着々とゴールに近づくその標識が、わずかながら気力を回復させてくれる。


残り2.195km。


それこそ最後の気力を振り絞り、脚を上げ続ける。

そして、最後の2km、ラストスパートパートまでは行かないものの、若干スピードを上げる。


両手を広げ、胸を張ってゴール!!\(^_^)/




速報で3時間05分13秒(ネット)!!

前半1時間32分27秒。後半1時間32分46秒。

ネガティブスピリットはできなかったけど、後半の落ち込みが少なく、ほぼイメージ通りのレース展開。上出来!!✌




この達成感!最高!


BTRCの元会員さんとも再会。



弁慶代表とBTRCナンバーワンの谷成さんと。






【北海道マラソン】~レース後~


県外でのレースは、食べることも楽しみの一つ。

北海道には、美味しい食べ物がたくさん🤤。


海鮮類、ジンギスカン、ラーメン、スープカレー・・・。


そんな中、札幌に飲んだ後の「〆パフェ」なるお店がたくさんあるという情報をゲット。

沖縄の「〆ステーキ」と同様、深夜まで営業しているパフェ屋さん。


入念に検索したところ、何とも魅力的なお店がいくつも。

もはや、ラーメンなんて目じゃなく、打ち上げの飲み会後に「〆パフェ」することを心に決め、それが札幌の最大の楽しみに♡。


レース後、体力の消耗は激しい。

全身のエネルギーが搾り取られ、干からびてしまう感覚。

マラソン後の枯渇した状態でのエネルギーチャージは、全身に染み渡るような何ともいえない感覚。これもレース後の楽しみの一つ。


アルコールや風呂でのエネルギーチャージでその感覚を味わうランナーが多いと思う。

この日の僕は、それがパフェだった。


レース後、無性にパフェを食べたくなった。

もはや飲み会後の「〆パフェ」までは待ちきれない。


よし、「昼パフェ」しよう!!


僕は、昼と夜の2回、1日2パフェを目指すことにし、検索したパフェ屋さんの中で昼に空いているお店に直行。

エネルギーチャージの染み渡る感覚を味わうために、レース後、固形物は一切口にせず、体内を極力枯渇させた状態でパフェを迎え入れることにした。


そして、到着したパフェ屋さん、行列ができていた。





行列は致し方ない。人気の証拠だ。時間はたくさんある。

ただ、パフェ屋さんに45歳のおっさんが一人で並ぶことに、躊躇や恥じらいが無いわけではない。

いや、実は結構ある。たが、そんなこと気にしてたらパフェが食えない。


僕は意を決して行列の最後尾に並んだ。


行列は、カップルや女性同士が多い。当然だ。

でも、男性一人で並んでいる者もちらほら。

僕は密かに勇気をもらった。


なんだあ、僕と同じスイーツ男子いっぱいいるじゃん😝。


僕は、心が楽になり、気長に順番を待っていた。

15分くらい待った頃であろうか、衝撃の事実に気づいた。


並んでたのは、パフェ屋さんではなく、隣のうどん屋さんだった!!



マジか!!( ̄0 ̄)


僕はどうしようか悩んだ。

その時点で列を離脱してパフェ屋さんに向かうこともできた。

だが、せっかく15分も並んだし、行列ができるほどお店なら外れはないはず。


もともとうどんは好物の一つ。写真をみると、北海道名物のザンギなる鶏のからあげが乗っている。これは絶対美味しいはず。

あれだけパフェを欲していた脳が、急にうどんモードに切り替わった

僕はパフェを裏切り、うどん屋さんに入った。


ザンギのうどん、美味え😋。



かなりヘビーな代物で、その結果、枯渇していた体のエネルギーが一気に充たされてしまった。

いや、待て、僕が求めていたのはこれじゃないはず。


僕は本望を思い出し、うどんを食べ終わった後、パフェ屋さんに入った。

並ばずに(-_-😉


パフェ、最高に美味え😋。



だがしかし、僕が求めていた感覚はこれじゃない。

パフェが全身に染み渡るような感覚、ぜんぜん味わうことができない😱。


ザンギとうどんのせいだ!!


既に胃袋はザンギとうどんに完全に支配されてしまっており、ザンギとうどんによってエネルギー充足がなされてしまっていた。


ザンギとうどん、食べなきゃ良かった!!( ̄0 ̄)

ザンギとうどんを食べたことを深く後悔したとさ(-_-)😩。。


その日の打ち上げは、18時から0時すぎまで続き、結局「〆パフェ」にも行けず、1日2パフェも実現できなかった。

でも、打ち上げは、最高に楽しかった。これもレース後の醍醐味。



北海道マラソン、めちゃくちゃ楽しかった~\(^_^)/

レースに向けての準備やレース後の交流も含め、42.195kmを全力で駆け抜けることは、間違いなく人生に彩りを与えてくれるものだと再確認できた。


本格的にマラソンを始めてちょうど10年


走るのが嫌になりそうになり、2年間の充電期間があったけど、やっぱり走るの楽しい


怪我で思うように走れないラン友もいることを考えると、怪我なく走れるだけでもとっても幸せなんだと思う。

走る楽しみはタイムだけではないけれど、体力と気力がある限り、走れるありがたみを感じながら、これからも過去の自分を超えることを目指して挑戦していきたい。


〜完〜

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