1. BTRC入会前、~2023年2月
2016年に初めてフルマラソンに挑戦し、その後も自己流で練習して、1年に1回フルマラソンを走っていました。タイムを気にする事なく、毎回、完走が目標でした。心のどこかで「もっと楽に42.195kmを走りたい」と思っていた気がします。コロナ禍ということもあって、2019年を最後に大会には出ていませんでした。
2021年12月に、夫の転勤で沖縄に引っ越し。コロナ禍真っ只中で生活の制限はあったけれど、沖縄での毎日が新鮮で楽しすぎました。唯一、1年を通して気温の高い沖縄では、走ると身の危険を感じるほどの暑さと湿度で走る時間が少なくなり、2022年は殆ど走れませんでした。月間走行距離にして、30kmでした。
2. BTRC入会、2023年2月~2023年9月
走りたい気持ちはあるけど、誰かに強制されないと走らないと思って、夫婦揃って2023年2月BTRCへ入会することを決意。(敷居が高い印象「しか」ありませんでしたが、当時は藁をも掴む気持ちだった気がします笑)
週に2回のポイント練習では、走る基礎となる様々なドリル、フォームチェック、ビルドアップ走・ペース走・変化走、距離走等。とにかく自分一人では中々できない練習メニューがあり、マラソンの練習知識も得られました。疑問があればコーチ陣に質問をし、その都度的確なアドバイスをいただきました。
いまさらの告白ですが、私は学生時代からとにかく運動が苦手。部活も文化系。スポーツとは無縁の人生。それなのに、気がつけばクラブの練習が楽しくて、早朝5時に起きて練習に参加したり、練習後にクラブの仲間たちとRUN話をすることも楽しくて、いつの間にか「走る」ことにどっぷりのめり込んでいました。
8月には日曜日の練習会に出られない日に、気温28°で土砂降りの雨にも関わらず、前日の土曜日に26kmビルドアップを自主練するほどまでに。奥武山公園に行くと、クラブの誰かに会えるのもモチベーションになっていました。身の危険を感じるほどの暑さだったはずなのに、クラブと仲間のおかげで、9月には月間走行距離が160kmまで伸びていました。
体調にも変化がありました。10月の健康診断では体脂肪が10%近く減少。医師からは「体重はキープしつつ体脂肪を減らすには何をやっているのか教えて欲しい」なんて質問も!
3. 自己ベスト更新と経験のない不調、2023年10月~2024年2月。
2023年10月8日、新潟シティマラソン。
久しぶりのレースの雰囲気にテンションが上がりました。8時半にスタート。スタートブロックではチラホラ「今日暑いよねー」なんて声が。いやいや沖縄に比べたらこの気温、寒いんですけど!そもそも湿度ないからカラリとしてるし!と心の中で突っ込みながら走り始める。気温の低さのせいか想定ペースより30秒早いペース。とにかくイーブンペースで走り切る事を目指す。イーブンで走る事が身についたのもクラブでの練習によるもの。(ゴルフでもイーブンを目指したいなんて考えも頭を過ぎる。笑)
ネット4:16:15。
2019年の自己ベストを20分更新しました。「歳も重ねているけど、自己ベストを更新できるだなんて!更にマラソンにハマりそう」(当日のGARMINメモ)
自己ベストを大きく更新したことで、タイムにも拘り(こだわり)始めました。入会当初の「フルマラソンを楽に4時間半以内で完走する」という目標は「サブ4を達成する!」に変わっていました。
モチベーションが高まっていくのと裏腹に、10月新潟マラソン、11月尚巴志ハーフマラソン、12月NAHAマラソンの連戦の疲労のせいか、年末年始ごろから、ぜんぜん走れなくなってしまいました。練習スタートから心拍高めで息苦しさが続き、体の重たさというより呼吸がとにかくキツイ。GARMINではずーっとゾーン5。走るときって、こんなに苦しかったっけ? って言うくらい。
今シーズン最後のレースとして3月の名古屋ウィメンズにエントリーをしていたので、焦ります。そんな時に「夏場の練習が蓄積されているから大丈夫。パフォーマンスが上がらないのなら無理にポイント練習をしない方がいい&今の走りを見ているとjogで調子を整えたほうがいい」というコーチ陣の言葉。レース2カ月前にポイント練習をしないことに焦る気持ちはありましたが、コーチ陣が調子を見守ってくれていたことが心強かったです。走らなくても結果に繋がる事を名古屋で知ることになりますが、当時は全く想像できていませんでした。この時のアドバイスと、寄り添っていただいたコーチ陣には感謝しかありません。
4. 1年間の集大成、2024年3月。
2024年3月10日、名古屋ウィメンズマラソン2024。
クラブメンバーと初遠征に参加。仲間と一緒の遠征レースは心強い。スタート前はクラブメンバーとの写真撮影&弁慶コーチのストレッチで沖縄の練習会のような感覚でリラックス。
Dブロックに整列。スタートセレモニーが始まり緊張感が増すと同時に元気にスタートラインに立てていることに感謝。マラソンを始めた2016年には名古屋ウィメンズに出るなんて予想もしていなかった。いやBTRCに入ったばかりの1年前も名古屋に出るとは思っていなかった。とにかくこの瞬間&42.195kmを楽しもうとスタート。
すれ違うクラブメンバーからの声掛け&沿道からの弁慶コーチの声掛け「サブ4できるよ!リラックスして楽しんで!」は何よりものエネルギーとなる。あっという間に35km。新潟マラソンで感じた脚の重さを感じない。さらに体の重さも感じなくて、そういえば健康診断で言われていた「体重は一緒だけど、体脂肪が減った」というのは、こういうことなのかも?と思いながら走っていました。(個人の感想です)
沿道からは「サブ4頑張れ!行けるよサブ4!」と熱い声援が飛ぶ。そんな声援がより一層脚を動かす。バンテリンドームが見えてきた。「サブ4できる!サブ4をする自分は夢のような話」なんて思っていたけれど、夢ではなくこれは現実。残り100mで名古屋ウィメンズが終わってしまうのが寂しい。
ガッツポーズでゴール
グロスタイム3:57:25
ネットタイム3:55:12
自分なりに、スポーツ無縁の私がまさかまさかのサブ4を達成できた理由を考えてみると…
・キツイ練習も暑い日の練習も、終わった後の達成感が病みつきになる。
(苦しい練習も、練習が終わるとリフレッシュするしご飯がおいしい)
・続けてきた練習の先に現れる結果をみる事のワクワク感がたまらない。
(少しずつ走るペースが上がっていくことが楽しみになった)
・レースは練習よりもっと楽しい。
(当たり前だけど)
スポーツ無縁でも経験ゼロでも走力に関係なくみんなと同じ練習ができる楽しさが、BTRCにありました。だから続けられたと思います。
12月~1月は思うような走りができず苦しくて、「もしもサブ4達成できたら、マラソンは一旦お休みしよう!」なんて思っていたけれど、サブ4を達成した今、もっともっと達成感を味わいたいと思います。
まるで手の届かない目標だったサブ4を達成するほどの走力がついたのも、弁慶コーチを始め、安里秀光コーチ、俊光コーチ、切磋琢磨して一緒に練習をしたクラブの仲間達がいたからこそできたことです。クラブでのたくさんの出会いに感謝します。
まだまだ走る!まだまだブレイクスルーする!マラソンは人生を豊かにする!
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